LABEL : Virgin Babylon Records
CATALOG : VBR-043
FORMAT : CD
PRICE : CD ¥1000
Release 2017.06.07






Have a Nice Day!
Fantastic Drag

1. Fantastic Drag feat.大森靖子
2. マーベラス
3. Night Distortion


ヘイ、ブラザー。4月20日、午前0時になるとウィアザ Have a Nice Day!のニューシット”Fantastic Drag”がVirgin Babylonを経由してインターネット上に放出される。フィーチャリングは大森靖子。これこそが2017年の東京の音楽さ。

われわれHave a Nice Day!が、”東京にしかアンダーグラウンドはないんだよ”と以前に歌った大森靖子を迎えてのリリースするってことはえらく必然的な出来事だと思わないか?その洞察がリアル過ぎるゆえにこの言葉は”東京にいない人間”と、”東京しか知らない人間”にとって”本当の意味で”実感ができないだろうね。結局のところ東京という街は漂流する異邦人たちの中途半端な集合地であり、矛盾だらけのイオンモールみたいなものさ。そこには全ての欲望に需要と供給があって、あらゆるものを飲み込みながらもいつまで経ってもダラダラと満たされることがない、非常に極端で特殊な場所だ。インターネットの存在がその夢の島のガラパゴス化により拍車をかけてるのは言うまでもないわけなんだけど。 そしてこの矛盾に満ちたディストピアシティー東京を2017年現在、最も体現してるのがどうやらわれわれHave a Nice Day!だということだ。”東京にしかないアンダーグラウンド”っていうのはオレたちのことでしかない、いまならそう言い切ることができるよ。他人のことはいくらでも観察して好き勝手にdisしたりリスペクトしたり捏造したりできるけど、自分自身をありのままに認めるのは案外難しいものだね。まあ、それも無理はないことだろ?だってオレたちはいまだかつてこの国では存在したことがないバンドであり現象なんだよ。だからまだ誰もHave a Nice Day!を説明することはできないのさ。
音楽は依然として20世紀の面影であって、”本当の意味で”その存在意義を更新してはいないわけだ。それを知るにはトレンドや歴史ではない分厚いバイアスとモッシュピットに飛び込む勇気が必要だよ。ヒップホップやダンスミュージックのようにいまだ熱意を持った眼差しを浴びながら日々戦略的に前進している音楽ジャンルではなく、ロックンロールという敗北した音楽ジャンルからわれわれが生まれたこともひどく象徴的なことさ。
煌びやかに反復しつづけるありきたりなフレーズ、大げさで空虚なメロディーとポップネス、プリセットじみたロマンスとビート、過剰なエモーションとエナジー。それを虚構だと知っていながらも、それを信じることでしか前に進めない街の音楽、つまりそれがHave a Nice Day!なんだよ。分かるかい?


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